外壁にコケ・カビが出たら要注意!塗り替えのタイミングかも
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ふと自宅の外壁を見たとき、「緑っぽい汚れが…」「黒いシミみたいなものが…」と気になったことはありませんか?それは、コケやカビの発生かもしれません。一見するとただの汚れに見えますが、実は外壁の塗膜が劣化し、防水性能が落ちてきているサインである可能性が高いのです。放置すると外壁材の劣化や雨漏りの原因にもなりかねません。今回は、外壁のコケやカビのリスクと、塗り替えの適切なタイミングについて解説します。
1.外壁にコケ・カビが生える原因とは?
コケやカビは、「湿気」「汚れ」「日陰」といった条件が重なることで発生します。特に北側や風通しの悪い場所、隣家が近くて日光が当たりにくい外壁では、雨が乾きにくく、常にジメジメした環境になりがちです。そこに空気中の汚れやホコリが付着すると、菌類や微生物が繁殖しやすくなり、やがて目に見える形で緑や黒の斑点が現れます。
ただし、コケやカビが生えるということは、本来外壁を守るはずの塗膜の防水機能が低下している証拠でもあります。つまり、見た目だけでなく構造的な問題に発展する“初期症状”と考えるべきです。「高圧洗浄で落とせば大丈夫」と思いがちですが、それは一時的な対処にすぎず、根本的な劣化の進行は止められません。
2.放置するとどうなる?家へのダメージと将来的なリスク
コケやカビを放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、外壁材や建物全体に深刻な影響を与えるリスクがあります。たとえば、外壁材が水分を含み続けるとひび割れや膨れ、剥がれが起きやすくなります。さらに、外壁の裏側まで湿気が回ると、木部の腐食や内部のカビ発生、最悪の場合は室内の空気環境や健康被害にもつながる恐れがあります。
また、長期間放置することで補修費用が膨らみ、結果的に塗り替えでは済まず「外壁の張り替え」など大規模な工事が必要になるケースも。早期に塗り替えを行えば、工期も費用も抑えられるため、「あれ?」と気づいたときの行動が、将来的なコストにも大きく影響するのです。
3.コケ・カビが出たら塗り替えのサイン!判断のポイントと対処法
では、外壁にコケやカビが出たら必ず塗装すべきか?というと、範囲や発生状況によって判断が必要です。たとえば、小さな範囲で表面の汚れにとどまっている場合は、洗浄だけで対応できることもあります。しかし、繰り返し発生していたり、広範囲にわたっている場合、塗膜の機能が低下している可能性が高く、塗り替えのタイミングといえます。
チェックの目安としては以下の通りです:
触ると粉がつく(チョーキング現象)
ひび割れや塗膜の浮きが見られる
カビ・コケの発生範囲が広い or 根深くなっている
このような症状が複数見られる場合は、専門業者による診断を早めに受けることをおすすめします。また、再発を防ぐには、防カビ・防藻性の高い塗料を選ぶことも効果的です。
4.まとめ
外壁のコケやカビは、家からの“メンテナンスしてほしい”というサインのひとつ。汚れに見えて実は劣化の兆候であることも多く、放っておくと建物全体の寿命を縮めるリスクもあります。見た目の変化に気づいたら、洗浄だけで済ませず、塗膜の状態を含めてしっかりチェックすることが大切です。大切な住まいを長くきれいに保つために、コケ・カビは「見逃さない」「放置しない」を心がけましょう。