塗料の色で虫の寄り付きやすさが変わるって本当?

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外壁塗装を考えるとき、デザインや耐久性に注目する人は多いですが、「虫が寄ってきやすい色がある」と聞くと少し気になりませんか?
夏場になると、夜間の外灯や明るい外壁に虫が集まっているのを見かけることがあります。実は塗料の色と虫の行動には一定の関連があるといわれており、家の快適さやメンテナンス性に影響する場合もあります。今回は、塗料の色が虫の寄り付き方にどのように影響するのかを、3つのポイントから解説します。

1.明るい色は虫が集まりやすい傾向がある

外壁の色が明るいと、夜間に外灯の光が当たったとき反射しやすくなり、虫が光に引き寄せられる「走光性」という性質が働きやすくなります。白やアイボリー、クリーム系などは見た目が清潔で人気の高い色ですが、夏場の夜にはどうしても光を反射しやすく、周囲に虫が増える原因のひとつとなることがあります。また、淡い色は汚れも目立ちやすく、虫のフンや跡が残るとより気になりやすい点も覚えておくとよいでしょう。

2.濃い色やダークトーンは虫を寄せつけにくいことが多い

反対に、濃いグレーやブラウン、深いネイビーなどのダークトーンは光の反射が少なく、夜間の外灯に照らされても虫が寄り付きにくいといわれています。とくに蛾や小さな羽虫は、明るさや紫外線を頼りに飛んでくる習性があるため、光の反射が少ない外壁は視認されにくく、結果として集まりにくくなるのです。最近では、虫を寄せつけにくい性能を持つ低UV反射塗料もあり、ダークトーンを選ぶことでデザイン性と実用性を両立させる家も増えています。

3.色だけでなく塗料の機能も考慮するのがベスト

もちろん、外壁の色だけで虫の寄り付きが決まるわけではありません。周辺の植栽や外灯の位置、夜間の明るさなども大きく影響します。また、最近では防汚・防カビ・防藻機能を備えた塗料が増えており、虫のフンや死骸による外壁の汚れを軽減してくれるものもあります。塗り替えを検討する際は、色の好みだけでなく「家の立地」「夜間の光の状況」「メンテナンスのしやすさ」なども業者と相談して決めると、より快適な住まいにつながるでしょう。

4.まとめ 

外壁塗装に使う塗料の色は、家の印象を大きく左右するだけでなく、虫の寄り付きやすさにも一定の影響を与えると考えられています。明るい色は虫が集まりやすく、濃い色は比較的寄り付きにくい傾向がありますが、周辺環境や塗料の機能も合わせて考えることが大切です。デザイン性と快適さを両立させるために、色選びの段階からぜひ一度プロに相談し、家族にとってベストな外壁プランを検討してみてください。