外壁塗装と屋根材の寿命、同時に考えるべき理由
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住まいのメンテナンスを計画する中で、外壁塗装だけに目が行きがちですが、実は屋根材の寿命もあわせて考えることがとても重要です。外壁と屋根はどちらも家の“外皮”として、紫外線・雨風・気温差といった自然の影響を最も強く受ける部分。だからこそ、塗装や補修をバラバラに行うのではなく「同時に」考えることで、家全体の寿命とコストバランスを最適化できるのです。この記事では、なぜ外壁塗装と屋根メンテナンスをセットで検討すべきなのか、その理由とメリットを解説します。
1.外壁も屋根も「防水」が命!劣化のサイクルは似ている
外壁と屋根は異なる素材でできていても、どちらも“防水性”を維持することが最大の目的です。塗膜が劣化すると防水性が失われ、雨水がしみ込み、素材自体の劣化を早めます。外壁の場合はチョーキング現象やひび割れ、屋根の場合はコケや塗膜のはがれが主な劣化サインです。多くの場合、10~15年で同じようなタイミングでのメンテナンスが必要となるため、劣化のサイクルを合わせておくと無駄がありません。どちらかだけを後回しにすると、足場代を再度払うことになったり、片方の劣化がもう片方に悪影響を及ぼすケースもあるのです。
2.足場費用が節約できる!同時施工の大きな経済的メリット
塗装工事や補修工事では、安全のために足場を設置する必要があります。この足場代は平均して15〜25万円程度かかると言われており、決して安くはありません。しかし、外壁と屋根の工事を同時に行えば、足場の設置は一度で済むため、経済的に非常に効率的です。しかも、同じタイミングで業者が作業を進めるため、全体の工期も短縮され、近隣への影響(騒音や作業車の出入り)も抑えることができます。同時施工は、家計にやさしく、ご近所にも配慮できる賢い選択なのです。
3.美観と性能、どちらもバランスよく整う
屋根と外壁はセットで見ることで、家の“見た目”にも統一感が生まれます。たとえば、外壁だけ新しく塗り替えても、屋根が古びたままだと家全体がちぐはぐに見えてしまうことも。一方、屋根と外壁を一緒にメンテナンスすることで、色合いや風合いに統一感を出しやすく、美しい外観が完成します。また性能面でも、同じグレードの塗料を使うことで防水性・耐候性が揃い、家全体を均一に守ることができます。結果として、家の寿命や資産価値にも良い影響を与えるのです。
4.まとめ
外壁塗装と屋根材のメンテナンスは、見た目や性能、そして費用の面でも“セットで考える”ことが合理的です。足場代の節約はもちろん、家全体の保護力や美観の維持、将来の再塗装スケジュールまで見据えると、同時施工は住まいにとって賢い選択肢となります。次回の外壁塗装を検討する際は、ぜひ屋根の状態もあわせてチェックし、家全体を長く大切に守っていきましょう。