猛暑で塗装が傷む?夏の外壁トラブル対策法
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近年、記録的な猛暑が続く日本の夏。気温が35度を超える日も珍しくなく、建物にかかる負担も年々増しています。中でも外壁塗装は、太陽の強烈な紫外線や熱にさらされ、思った以上にダメージを受けやすい部分です。「塗装が剥がれてきた」「外壁の色がすぐにあせる」などの症状が夏以降に見られる場合、猛暑の影響が原因かもしれません。この記事では、夏の高温が外壁塗装に与える影響と、今からできるトラブル対策について解説します。
1.紫外線と高温による塗膜の劣化
夏の外壁に最も大きなダメージを与えるのが、紫外線と熱です。紫外線は塗膜の表面に含まれる樹脂成分を分解し、艶を失わせる原因となります。また、高温になることで塗膜が柔らかくなり、伸縮や膨張が繰り返され、ひび割れが生じやすくなります。とくに濃い色の塗料や、遮熱機能がない塗料は熱を吸収しやすく、劣化のスピードが早まる傾向があります。真夏に壁を触ってみて「熱い」と感じるようであれば、すでに塗膜は過酷な状況にさらされていると考えてよいでしょう。
2.夏の外壁トラブルは早期発見がカギ
猛暑による塗膜の劣化は、見た目の変化として現れます。代表的なサインとしては、色あせ・チョーキング(白い粉がつく現象)・細かなひび割れ・塗装の浮き・剥がれなどです。これらは劣化の初期段階であり、早めに対処すれば大きな補修工事にならずに済む場合が多いです。特に夏は、強い日差しで外壁の状態がよく見えるため、朝夕の涼しい時間帯に自宅の外壁をチェックしておくとよいでしょう。窓枠の周りや、日当たりの強い南面などはとくに注意が必要です。
3.夏に適した塗料と塗装タイミングを選ぶ
塗装を検討するなら、夏の気候に対応した塗料を選ぶことが重要です。近年では「遮熱塗料」や「高耐候性塗料」など、紫外線や高温に強い機能性塗料が多数登場しています。遮熱塗料を使えば、外壁の温度上昇を抑え、室内の快適性にもつながります。また、塗装の時期については、夏の真っ只中を避け、梅雨明け直後や9月初旬など比較的安定した気候の時期を選ぶと、塗膜の乾燥や仕上がりも良好です。施工業者と相談しながら、気温や天候を見て柔軟に工期を決めましょう。
4.まとめ
猛暑は私たちの体だけでなく、家の外壁にも大きなダメージを与えています。特に紫外線と高温による塗膜の劣化は、見た目だけでなく建物の防水性能や耐久性にも影響します。夏の外壁トラブルを防ぐには、まず現状をしっかり観察し、必要に応じて早めのメンテナンスや塗料の見直しを検討することが大切です。猛暑に負けない住まいづくりのために、夏ならではの塗装対策を取り入れていきましょう。