施工後どれくらいもつ?塗料ごとの耐久年数と再塗装の目安

  1. HOME
  2. 施工後どれくらいもつ?塗料ごとの耐久年数と再塗装の目安
外壁塗装を検討する際に気になるのが、「この塗料で何年もつの?」「次の塗り替え時期はいつ?」という点です。塗装は一度きりの工事ではなく、年月とともに劣化が進み、定期的なメンテナンスが必要です。中でも使用する塗料の種類によって耐久年数が大きく異なるため、予算やライフプランに合わせた選び方が重要になります。本記事では、代表的な塗料ごとの耐用年数と、それぞれの再塗装タイミングの目安について分かりやすく解説します。

1.シリコン塗料|コスパに優れた人気塗料

シリコン塗料は、外壁塗装で現在最も多く使用されている塗料のひとつです。耐用年数は約10〜13年程度とされており、価格と性能のバランスが非常に良いことから、多くの住宅で採用されています。

特に光沢があり、汚れにくく、美観が長持ちする点が特長です。とはいえ、紫外線や風雨の影響は徐々に蓄積されていき、10年を過ぎる頃にはチョーキング現象(白い粉が出る)や色あせが見られることも。外観に変化が出始めたら、次の塗り替えのサインと捉えてよいでしょう。再塗装は12〜13年以内がひとつの目安です。

2.フッ素塗料・無機塗料|長寿命だがコストは高め

より長くもたせたいという方に選ばれているのが、フッ素塗料や無機塗料です。これらの塗料は高価ですが、耐用年数が15〜20年と長く、塗装回数を減らしたい家庭にとっては非常に魅力的です。

フッ素塗料は、公共施設やビルなどにも使われるほど高い耐久性があり、特に紫外線に強く、汚れにも強い性質があります。無機塗料は、鉱物を主成分としているため非常に劣化しにくく、カビやコケの発生も抑える効果があります。

ただし、いずれも塗膜は硬めの性質を持つため、外壁材との相性や住宅の動きによっては、ひび割れが起こるケースもあるため、事前に業者と相談しておくと安心です。再塗装の目安は15〜18年程度が理想です。

3.ウレタン・アクリル塗料|短期向きの低価格タイプ

予算を抑えたい、または将来大規模リフォームを予定している場合に使われるのが、ウレタン塗料やアクリル塗料です。これらは価格が安いのが最大のメリットですが、耐用年数は5〜8年程度と短めです。

ウレタン塗料は密着性が高く、木部や細かい部分の塗装には向いていますが、外壁全体に使用すると早期に劣化が進むことがあります。アクリル塗料はさらに耐久性が低く、近年ではあまり主流ではなくなってきています。

これらの塗料を選んだ場合、短期で再塗装する計画を立てる必要があるため、長く住む予定の方にはあまりおすすめできません。再塗装は7年前後を目安に検討しましょう。

4.まとめ 

外壁塗装の耐用年数は、選ぶ塗料の種類によって大きく変わります。シリコン塗料なら約10〜13年、フッ素や無機なら15〜20年、ウレタンやアクリルなら5〜8年が目安です。価格と性能、再塗装の回数、ライフスタイルなどを総合的に考えて選ぶことで、将来的なメンテナンス計画も立てやすくなります。「できるだけ長く持たせたい」「費用を抑えて計画的に塗り替えたい」など、それぞれのニーズに合わせて最適な塗料を選びましょう。