「古民家風」にしたい？レトロカラー塗装の魅力とは

レトロカラーとは、昭和や大正時代を思わせるような、くすみ感や深みのある色合いを指します。たとえば、こげ茶・ベージュ・カーキ・グレー・藍色・柿渋色などが代表的です。これらの色は、自然素材や木造の風合いと相性が良く、現代的な建物でもどこか懐かしい趣を与えてくれます。

特に、ナチュラルで落ち着いた暮らしを求める人にとって、古民家風の外壁塗装は「帰ってきたくなる家」のイメージを作りやすく、住宅の個性を強調することができます。街並みにも馴染みやすいため、景観を壊さないという点でも好まれています。

2．どんな家でも「古民家風」に変えられる？

「古民家風＝古い家」ではありません。実際には、サイディング外壁やモルタル壁にもレトロカラー塗装を施すことが可能です。ポイントは、外壁全体だけでなく「屋根」「雨どい」「窓枠」「玄関ドア」などの付帯部の色味も統一感を持たせること。たとえば、外壁にベージュ系を選んだなら、屋根はダークブラウンやグレー、木目調の玄関ドアを選ぶことで、より一層のレトロ感が演出されます。

さらに、「マットな仕上げ」にすることでツヤを抑え、より古民家風の落ち着いた印象になります。つや消し塗料や、土壁風に見える意匠性の高い塗料なども取り入れると効果的です。

古民家風に仕上げる際に気をつけたいのが、「ただの古びた印象にならないようにすること」です。選ぶ色によっては、ただ色あせて見えるだけという失敗もあります。くすみカラーはトレンドですが、周囲の環境や日当たりによって見え方が大きく変わるため、事前にカラーシミュレーションを行うことが重要です。

また、古民家風に合うよう、塀や玄関ポーチの素材との調和も考慮しましょう。たとえば、外壁がレトロでもアルミ感の強い門扉やサッシがあると、ミスマッチが目立ってしまいます。予算や施工範囲にもよりますが、トータルバランスでの計画が「本物感」を高めるカギになります。

レトロカラー塗装による古民家風の外観は、温かみのある暮らしを演出できる人気のスタイルです。今の家をそのまま活かしつつ、色味や仕上げの工夫でまったく違う表情を引き出すことができます。ただし、失敗を防ぐには色選びの知識や施工全体のバランス感が重要です。気になる方は、古民家風塗装の実績がある業者に相談してみましょう。風情ある住まいで、毎日の暮らしがより豊かなものになるかもしれません。