家族がアレルギー持ち?塗料の安全性を確認する方法

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家の外壁を塗り替える際に気になるのが「塗料のにおいや成分が家族の健康に悪影響を与えないか」という点です。特に、アレルギー体質の家族がいる場合は注意が必要です。外壁塗装では屋外の作業が中心ですが、揮発性の化学物質やにおいが室内に入り込む可能性もあります。今回は、アレルギーを持つ家族がいるご家庭でも安心して外壁塗装を進められるように、塗料の安全性を確認するためのポイントを詳しく解説します。

1.「VOC(揮発性有機化合物)」の含有量をチェック

塗料に含まれる化学物質の中で最も注意すべきなのがVOC(Volatile Organic Compounds)です。これは揮発性の高い有機化合物で、乾燥時に空気中に放出され、においの原因や健康への影響が出る可能性があります。シックハウス症候群の原因にもなるため、アレルギー体質の方がいる家庭では、「F☆☆☆☆(フォースター)」など、VOCの放散が極めて少ない塗料を選ぶのが基本です。環境対応型の水性塗料は、VOC含有量が低く、においも少ないため比較的安全とされています。

2.水性塗料と溶剤系塗料の違いを理解する

塗料には大きく分けて「水性」と「溶剤系」の2種類があります。溶剤系は油性のシンナーが含まれており、耐久性に優れますが、VOCが多くにおいも強めです。一方、水性塗料は水を主成分としており、揮発性の有害成分が少ないのが特長です。アレルギーの心配がある場合は、多少耐久性が劣っても水性塗料を選んだ方が安全です。最近では、水性塗料の性能も向上しており、一般住宅に使われるには十分な耐久性を備えています。

3.施工中の換気と業者の配慮も重要

安全な塗料を選ぶことはもちろん大切ですが、施工中の対策も見逃せません。特に塗装工事中に窓を開けていたり、エアコンの給気口からにおいや成分が室内に入ってくることがあります。業者に事前にアレルギーのある家族がいることを伝え、換気の方法やにおい対策を相談しましょう。また、塗料のカタログや安全データシート(SDS)を取り寄せて、成分表示を確認しておくと安心です。信頼できる業者は、こうした相談にも丁寧に対応してくれます。

4.まとめ 

アレルギー体質のご家族がいる場合、外壁塗装では「塗料選び」「成分の確認」「施工中の配慮」がカギとなります。VOCが少ない水性塗料を選ぶこと、成分の表示をよく確認すること、そして業者としっかりコミュニケーションを取ることが、安心・安全な塗装工事を実現するための第一歩です。大切な家族の健康を守りながら、住まいの美観と耐久性を保つためにも、慎重に準備を進めていきましょう。