高齢者世帯が気をつけたい塗装業者との契約トラブル例
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外壁塗装は家を守るために欠かせない大切な工事ですが、契約内容が複雑だったり、工事の仕組みがわかりにくかったりするため、トラブルが起きやすい分野でもあります。特に高齢者世帯の場合、営業の説明をすべて理解しきれずに契約を結んでしまったり、相場より高い金額で契約してしまったりといったケースが後を絶ちません。今回は、高齢者世帯が実際に遭遇しやすい塗装業者との契約トラブルを取り上げ、未然に防ぐためのポイントを解説します。
1.相場より大幅に高い見積もりを提示されるケース
外壁塗装の費用は、使用する塗料や施工面積、工期によって変動しますが、一般的な相場を大幅に上回る金額を提示される事例が報告されています。高齢者世帯は「早く契約しないと割引がなくなる」といった急かす営業トークに弱い傾向があり、相場を調べずに即決してしまうことがあります。これを防ぐには、必ず複数の業者から見積もりを取ること、家族や信頼できる人と一緒に見積もり内容を確認することが大切です。
2.工事内容が不明瞭で後から追加費用を請求されるケース
「一式」という曖昧な表記で契約を結んでしまい、実際の作業範囲や塗料のグレードが不明なまま進められるケースもあります。その結果、「下地補修が必要だった」「追加で塗料が必要になった」と、後から高額な追加費用を請求されるトラブルにつながることがあります。契約前に見積書の内訳を細かく説明してもらい、納得できない場合は契約しないことが重要です。口頭でなく書面で確認することを徹底しましょう。
3.クーリングオフを妨げられるケース
訪問販売や飛び込み営業で契約をした場合、法律上は一定期間内であればクーリングオフが可能です。しかし、業者によっては「もう材料を発注したからキャンセルできない」「クーリングオフは適用されない」などと誤った情報を伝えてくるケースがあります。高齢者世帯はこうした説明を信じてしまいやすいですが、法的には契約後8日以内であれば原則クーリングオフが可能です。署名する前に家族に相談し、契約書にクーリングオフの説明があるかを必ず確認しましょう。
4.まとめ
高齢者世帯にとって、外壁塗装の契約は金額が大きく、トラブルに巻き込まれると生活への影響も大きくなります。相場を知らないまま即決しないこと、契約書を家族や第三者と確認すること、クーリングオフなど法的な権利を知っておくことが、安心して塗装工事を進めるためのポイントです。大切な住まいを守るために、契約段階で十分な準備と確認を心がけましょう。